Adobe Lightroom ClassicでのRAW現像・基本編

おはようからおやすみまで、けーすけ(@sanaginagisa555)です。
写真を管理・編集をするソフトの代表的なものの1つに、Adobe Lightroom Classic が存在します。

今回は、Adobe Lightroom ClassicでのRAW現像について、簡単に紹介したいと思います。

https://sanagi-camera.com/raw%e7%8f%be%e5%83%8f/lightroom/4477

これからLightroom Classicを入手するという方は、上記の記事をご参照ください。
まずは、RAW現像の準備からです。

RAW現像のワークフロー・準備

まずは、「ライブラリ」から現像したい写真を選択します。

次に、「現像」タブをクリック。現像モジュールに移動します。

ここで、右側の各項目の数字を調整して、RAW現像を行なっていきます。

次は、各項目を調整してできることを紹介していきます。

RAW現像の基礎

ここでは、RAW現像をするときに主に使う基本的なものを、表示されている箇所が上から順に紹介していきます。

1.ヒストグラム

ヒストグラムとは、写真の明るさを図で簡略的に示したものです。

ヒストグラムの山が左に固まっていれば、暗めな写真。


ヒストグラムの山が右に固まっていれば明るめな写真、という理屈です。

ヒストグラムでできることは主に2つです。

まずは1つ目、白飛び/黒つぶれの確認です。
白飛び/黒つぶれとは、写真が明るすぎ、もしくは暗すぎるときに起こります。白飛び/黒つぶれをしている箇所は、色情報がなく、真っ白/真っ黒に表示されます。

そして、ヒストグラムでは、その箇所の有無を確認することができます。

ヒストグラムの右上の△をクリックすると、白飛びしてしまっている箇所が赤く表示されます。

そして、ヒストグラムの左上の△をクリックすると、黒つぶれしている箇所が青で表示されます。

この機能を使うのは、主に写真全体の明暗を調整する時です。
白飛び/黒つぶれしている箇所がないか、その確認をするために使いましょう。

そして、2つ目、明暗の調整もヒストグラムで行うことができます。
ヒストグラム上にカーソルを持っていく事で、その範囲に対応する箇所を調整できます。

ヒストグラムの左から順に、黒レベル。

シャドウ。


露光量。

ハイライト。

白レベルをそれぞれ、ドラッグしたまま動かすことで調整することができます。

以上がヒストグラムの見方と、使い方です。次はトリミングについて。

2.切り抜きと角度補正

切り抜きと角度補正とは、写真のトリミングをしたいときや、角度を調整するとき、縦横比を変更したいときに使います。

まずはトリミングから。

写真のトリミングをするときは、写真を囲っている線上でドラッグして調整します。

調整できたら、「完了」、もしくはエンターキーを押せばトリミングされます。

別の箇所をトリミングしたい場合は、枠上でドラッグ、トリミングしたいところに枠を移動させれば調整することが可能です。

次に、写真の角度を調整したい場合。やり方としては、2通りあります。

1つ目は、角度という項目に数字を打ち込む方法です。こちらは、おおよそ何度角度をつけたいか、目星がついているときに使います。

もう1つが、写真の4隅をドラッグして調整する方法。こちらの方が直感的に調整することができ、使い勝手はこちらの方が良いでしょう。

最後に、写真の縦横比を変える方法。載せる媒体(Instagramなど)によって、縦横比の調整が必要になってきます。

初期では「元画像」となっているところをクリックします。そうすると、様々な縦横比を選択することができます。
例えば、1:1を選択してみます。

枠が1:1の比率、スクエアの形に自動的に調整されます。あとは完了を押すと、

写真の比率が1:1のスクエアに変更されます。これは後から変更できます。

ここまでが、切り抜きと角度補正について、でした。
次は、プロファイルについてです。

3.プロファイル

プロファイルとは、RAWデータの色の発色、階調を決める規格です。
RAWデータを読み込ませた初期の設定では、「Adobeカラー」が割り当てられています。
なので、表示されているRAWデータは、「Adobeカラー」に応じた発色、階調で表示されます。これはAdobe社基準の発色、階調になります。
ただ、撮影時には各カメラメーカーのプロファイルが割り当てられています。
Canonなら「標準」・「風景」・「人物」など。
富士フイルムなら、「エテルナ」・「クラシッククローム」・「ベルビア」など。
撮影時に見えていた発色、階調にしようとするなら、まずはこのプロファイルを変える必要があります。

プロファイルのAdobeカラーをクリックしてみましょう。

そうすると、使用できるプロファイルが表示されます。

試しに、カメラマッチングをクリックしてみましょう。

この写真は富士フイルムのカメラで撮ったものなので、富士フイルムのカラープロファイル(フィルムシミュレーション)が一覧で表示されます。

あとは割り当てたいプロファイルをクリックすれば、そのプロファイルに沿った発色、階調に変わります。

ほとんどの場合が、Adobeカラーで事足りるのですが、現像時に少し色味が違うなとあった場合、プロファイルの設定を変えてみると良いでしょう。

次は、ホワイトバランスについてです。

 

4.ホワイトバランス

写真全体の雰囲気を調整するのが、ホワイトバランスの主な役目です。

写真全体を寒色系(クールトーン)にしたい場合は、「色温度」を左側にスライドさせましょう。

写真全体を暖色系(ウォームトーン)にしたい場合は、「色温度」を右側にスライドさせましょう。

写真全体に緑みが欲しい場合は、「色被り補正」を左側にスライド。

写真全体に赤みが欲しい場合は、「色被り補正」を右側にスライドさせて、自分好みに調整していきましょう。

写真の雰囲気を決めてから、ホワイトバランスを調整してみると良いでしょう。

次は、露光量に関してです。

4.露光量

露光量は、写真全体の明暗を調整するものです。

写真全体を明るくしたいと思った場合は、右方向にスライドする(数字を+〇〇にする)と、写真全体が明るくなります。

写真全体を暗くしたいと思った場合は、左方向にスライドする(数字を-〇〇にする)と、写真全体が暗くなります。

明るめの写真にしたい場合は、露光量を+にする。
暗めの写真にしたい場合は、露光量を-にする。
これだけでも写真全体の印象が変わります。

次は、コントラストについて。

5.コントラスト

コントラストは、写真全体の明暗の差を調整するものです。

例えば、+〇〇にすると写真全体の明暗差が大きくなり、メリハリのついた、パキッとした写真になります。

逆に、-〇〇にすると写真全体の明暗差が小さくなり、メリハリがなく、淡い写真になります。

次は、ハイライトについて。

6.ハイライト

ハイライトの言葉の意味としては、最も明るい部分を意味します。
Lightroomでハイライトは、1番明るい箇所から中間調までを調整するのに使います。主には、白飛びしている部分のディティールを復元するのに使います。

右方向にスライド(+〇〇)すると、写真の明るい部分がより明るくなります。
今回だと、明るい部分は夕日と空なので、その部分の明るさが変化しました。

左方向にスライド(-〇〇)すると、写真の明るい部分の明るさが落ちて、階調が戻りました

例を変えてもう1枚。白飛び(赤の部分)している豆電球の写真。これをハイライト-100にすると、

このように、白飛びしてしまっていた部分の色、ディティールが戻ってきました。

よく晴れた日の空や、電飾、明暗差の激しい被写体を撮るときは白飛びが起こりがちですが、このようにLightroomでハイライトを調整してあげれば、ある程度は調整できます。

次は、シャドウについてです。

7.シャドウ

シャドウの意味としては、最も暗い部分を意味します。
Lightroomでは、1番暗い箇所から中間調までを調整するのに使います。主には、黒つぶれしている部分の復元などで使います。

右方向にスライド(+〇〇)すると、写真の暗い部分が明るくなり、ディティールが戻ってきます。
奥の建物の本来の色が出てきました

左方向にスライド(-〇〇)すると、写真の暗い部分がより暗くなりました。

例を変えてもう1枚。黒つぶれしている人影の写真。これをシャドウ+100にすると、

このように黒つぶれしていた部分の色、ディティールが戻ってきました。

夜景や室内で撮影する際に黒つぶれは起こりがちですが、Lightroomでシャドウを触ってあげると、ある程度の補正は可能です。

次は白レベルについて。

8.白レベル

白レベルは、白(最も明るい部分)の明るさを調整するのに使われます

右方向にスライド(+〇〇)すると、写真の白の部分がより明るくなります。
白がより明るくなったことで、コントラストがついたように見えます。


左方向にスライド(-〇〇)する
と、写真の白の部分の明るさが落ちて、階調が戻りました
白飛びを改善するのにも使えます。

9.黒レベル

黒レベルは、黒(最も暗い部分)の明るさを調整するのに使われます。

右方向にスライド(+〇〇)すると、写真の黒の部分がより明るくなります。
黒つぶれの改善に使用できます。

左方向にスライド(-〇〇)すると、写真の黒の部分の明るさが落ちて、黒の色が濃くなりました。
シルエット調にしたいときに使える項目です。

10.テクスチャ

2019年5月のアップデートで搭載された新機能です。
人の肌や、樹皮のディティールを際立たせる、または滑らかにするのに有効です。
似たような機能に、次で紹介する明瞭度がありますが、明瞭度は全体的に補正がかかるのに対し、テクスチャは特定の範囲(中精細度)にのみ補正がかかります。

例えばの写真でテクスチャを+100にすると、草のディティールがハッキリとしたものに変化します。


寄って見るとこんな感じ。まずは補正なし。


次に+100。

最後に-100。

補正するものによって、+にするのか、-にするのかを使い分けると良いでしょう。

11.明瞭度

全体のコントラストと輪郭を調整する項目です。

+100にすると、全体的にコントラストが高くなり、

-100にすると全体的に輪郭がボヤッとしたものになります。

固めのテイストにしたいときは明瞭度を+に、柔らかいテイストにしたい場合は-にしてあげると良いでしょう。

12.かすみの除去

全体のコントラストや彩度が変化します。

+にすることで、全体のコントラストと、彩度が上がったように見えます。

-にすると、全体に靄がかかって、コントラストが低くなったように見えます。

全体に靄がかかった写真を、クッキリとしたものにしたい時に重宝します。(上はかすみの除去を+70したもの。)

13.自然な彩度

写真全体のうち鮮やかさの足りない部分を足したり、鮮やかすぎる部分を抑える役割をしています。

+100にしてあげると、主に花火の部分が鮮やかに変化しています。

-100にしてあげると、全体的に彩度が下がったように見えますが、ほんのりとオレンジ色は残ったままです。

14.彩度

全体の色の鮮やかさを調整します。

自然な彩度と比較すると、全体の彩度を引き上げられている分、彩度+100にした方が鮮やかな印象に。

全体の彩度を調整するので、-100にするとモノクロになります。

RAW現像・実践

ここまで紹介した内容を使って、実際にRAW現像を行なっていきたいと思います。補正する順番に関しては、自己流なところも多いので、あらかじめご了承ください。


というわけで、この何の変哲も無い秋の山をRAW現像していきます。


まずはトリミング。若干水平が取れていないような気がしたので、それを調整。


次に、全体の明るさと、コントラストを決めていきます。秋空のパキっとした感じを出したかったので、露光量、コントラストを共に+にしていきます。


そして、ハイライトとシャドウ。
上のままだと、空の色味が出てなかったので、ハイライトを-100まで下げて空の色を出しています。
シャドウは手前の紅葉や山の明るさを調整。+にしています。


白レベルと黒レベルに関しては、そこまで触っていないです。
白レベルを少しだけ+にしてあげることで、ハイライトを-100にした分、ローコントラストになっているのを調整しています。

次に、テクスチャと明瞭度と、かすみの除去。
この3つに関しては、やりすぎないを念頭に入れて調整します。
パキッと感が欲しかったので、テクスチャと明瞭度はプラスに。空の色がもう少し出て欲しかったのもあって、かすみの除去をプラスにしています。

そして最後に、自然な彩度と彩度の調整。
全体的にもう少し色味が欲しかったので、両方とも+にしています。ここは色が飽和しない程度の調整をしましょう。

比較するとこんな感じです。色ノリと全体の明るさが大きく変わっている点でしょう。

変にやりすぎるよりも、元々の写真の足りない部分を補ってあげることを意識して現像してあげると自然な仕上がりになります。

さいごに

今回は、Adobe Lightroom ClassicでのRAW現像の基本的な部分について主に書いていきました。
次は、部分補正など、他の機能について書きたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。